ドリーム小説






気がつけば10:20分。


気がつけば…寝てた。









『合宿へ行こう!!!』NO.4









         コンコン


ドアを叩く音で目を覚ました


あくびをしながら携帯を覗いてみる。


「ゲ!?もうこんな時間じゃん!あ、あぁ!はーい!」


慌てて部屋のドアを開けると、菊丸の顔が一番に見えた。


ちーん♪そろそろ時間だよん♪」


その後ろに続いて、桃城、大石、海堂、リョーマ。


そういえばこの5人は同じ部屋。


おおかた大石を子守りの役に当てたのだろう。


「調子はどお?練習始まるけど…」


「はい!大丈夫ですよ。」


大石の心配そうな言葉には、元気よく返事をしてみせた。


「はい。任務完了。練習…行くんスよね?」


リョーマにとってワザワザを迎えに行くと言う行為は、


少々不本意だったようだ。


「任務ってアンタねぇ…。ハーイ。イキマスヨー!」


ちょっとふてくされつつも、マネージャとして必要なものを用意すると、


は皆の後をついていった。




「大分よくなったみたいだな。」


「よかった。」


練習の場所に着くなり手塚と不二が声をかけてくれた。


「ご心配おかけしました!心機一転!頑張らせていただきまっす!!」


無駄に元気良く返事をすると早速マネージャーとしての仕事に取り掛かった。


皆が練習する中、記録を取ったり…ナドナド…。


そんなこんなで早くも午前中の練習は終了したのだった。




--!俺のタオルとってー♪」


「はいはーい♪…っとほらよ!」


練習が終ってコートから戻ってくる桃城に、タオルをぶん投げてやる


だが、他のメンバー達には、すばやく1人1人手渡しで声をかけながら渡していった。


桃城はそんなが少々気に入らなかったらしく、


の肩にあごを乗せると不満を言った。


「なーんで俺だけ手渡しじゃないのかなぁ〜??」


「なぁに〜。手渡しのが良かったの〜?・・・・ほら♪」


はニィと笑うとドリンクを渡してやった。


「サ−ンキュ♪」


それを満足そうに受け取ったのだった。



「これからお昼ご飯だから。食べたら1時半まで自由にしてていいよ!!」


落ち着いたところで大石が皆に告げた。


それを聞くと、その場から散らばり、食堂へと向かっていくのであった。


「じゃぁ、。行こうか♪」


「えっ!?はい!?」


不二は約束もしていないのに、さも当然の様にの腕を掴み歩き出す。


の方は一体何のことやら状態だが、そのまま引張られていった。


食堂にと到着。


昼食は、何処かの(!?)オバちゃんたちが用意してくれていたものを、


バイキング形式で取っていくものだった。


「早くしないとなくなりそうだね…」


「本当、皆良く食べますからね…」


苦笑いで光景を見ていると、向こう側から菊丸が手を振っているのが見えた。


「あ!!不二ー!!こっちに席あいてるよー!」


「―――って言ってますけど…?」


不二の方を伺うと、


が2人きりじゃなくてもいいって言うなら。」


「えっ!?」


ニコニコとしながら何とも嫌な選択を出してきた。


『2人きりじゃなくてもイイ』なんてこと言ったらそれは後が怖いし、


『2人っきりがイイ』なんて自分から口にするのは正直恥ずかしい。


がそう言う性格だと分かっていて、反応を楽しむために不二は言っているのだ。


で思い通りの反応を見せている。


赤くなったり、焦ったり…。


「クスッ…英二!悪いけど今日はと“2人で”食べるから♪」


の反応を存分に楽しむと、2人でを強調しつつ言った不二。


初めから言うつもりなら早く言ってくれ…。


「何だよ!!ズリ--!!」


菊丸の文句など無視して不二はを連れて行った。


食べ物を取ると二人は早速席に着いた。


「今日は朝食抜いちゃっててお腹すいてるんですよね〜」


実は。リョーマにあまり文句の言えないくらい寝ぼすけだったりする。


今日も時間ギリギリに集合場所へ来たのだった。


いいのか…こんなマネージャーで…。


だが、務まってるから恐ろしい。


。コレ美味しいよ♪」


食べ始めてからしばらくすると、不二はある一つのおかずを勧めてきた。


だが、ここで気にするところは…不二曰く…であること。


さすがのも素直に貰うことは出来ない。


「…(ふ、不安…)」


不二の顔うを見上げてみると、かわらずニコニコしている。


なぜだろうか…逆らえないこの笑顔。


は恐る恐る手を伸ばし、例のブツを口に入れた。


「……あ…ホントだ…おいし………!!!」


意外といけるじゃないかと思ったのは一瞬。


異常な辛さが口の中に広がっていった。


どうやらこれは不二のリクエストによる、激辛ワサビ漬だ。


食堂のおばちゃんスペシャルvvvv


「う゛・・・・・・」


「おいしい?♪」


不二は明らかに分かってて聞いている。


「み…水を…」


「はい♪」


あまりの辛さに水を求めると、手渡してくれた。


ゴキュっと勢い良く喉を通す……が


「う゛あ゛!!!!!!!!」


の顔が真っ青に染まっていく。


あの不二があっさり飲み物を手渡すと思ったら、


何処で手に入れたのか、それは乾汁。


胃がひっくり返りそうになるが、ここは女の意地。


いつもどんなにドジしても、ギャグのような人生でも!


女として吐くのだけは断固阻止したのだった。


「…はぁ…はぁ…先輩…遊んでます…ね?」


死にそうな顔でキッと睨んでやる


「ゴメンゴメン♪大丈夫?」


そう言って今度は本物の水を渡す。


本当に思ってるのかコイツ。


「大丈夫に見えますか…?よりによって…あれを…」


水を頂いたもの、まだ気分は最悪だ。


「ゴメンってvが可愛いからつ、ねvv」


「なっ////にっ!?////」


青くなったり赤くなったり忙しい奴である。


そんな慌てるの姿を楽しむ不二。


性格悪ッ!!


…なんてことは死んでも口に出来ません。


が真っ赤になってると、ポンと頭を撫でる。


「クス…大丈夫vもうしないから♪」


「本当ですか?」


「うんv」


「……信じ…ます(今は)。」


いや。絶対信じちゃいけないと思う。


の心の奥からそんな声も聞こえてきたのだった。



食事が済むと不二は大石に呼ばれて行ってしまった。


一人取り残されたは、練習が始まるまで、


その辺をぶらぶらすることにした。


ロビーに行ってみると、何やら真剣にノートを書く乾の姿が。


「乾先輩!何やってるんですか?」


「あぁ、ゆきか。ちょっとデータの整理をね。」


キラリと光るメガネ。


「相変わらず凄いですねぇ…」


思わず感心してしまう


ある意味では自分も見習わなくてはならないだろう。


「そういえば。今日の夜は何を作るか決めたのかい?」


「あ゛…そういえば、私が作るんでしたね…」


カードゲームで負けたことを思い出した。


「お勧めのメニューがあるよ。」


「オススメ!!何ですか♪??」


乾の言葉にワクワクするだったが、


コレと言って渡された紙を見ると固まった。


ソコには乾の言う特製メニューがずらり。


確かに体には大変よさそうだが・・・・・・・


「…(まずそう…)さ、参考にはさせて頂きますね…」


「うん。」


期待したがバカだった。


苦笑いでとりあえず紙を受け取った。


乾の方はなにやら満足げである。


どうでもいいが、乾…味見をしたことがあるのだろうか。


不二に続き彼の味覚にも疑問をもっただった。












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